大塔の歴史・文化
文化財
維新回天の夢を抱き、儚く散った天誅組を偲ぶ
攘夷祈願の為に、孝明天皇が大和に行幸される事を知った公卿の中山忠光は、翌日志士達を集め五條で挙兵したが、天皇の行幸は中止となり、この事実が伝わらず、近在の諸藩に攻められ志士達は離散する事となった。(1863年8月13日の出来事)
天誅組本陣
文久3年(1863年)維新回天を夢見た「天誅組」は、五條市から大塔村天辻へと本陣を移し、十津川郷士の助けを借りて戦いましたが敗れ、離散していきました。
当時、天誅組を助けた鶴屋治兵衛の碑が本陣跡にあります。
大般若経
安楽寺に保存されている大般若経。
600巻にも及ぶ大般若経は、4年に1度(八朔大法要9月1日)しか開帳されない貴重な資料。
釈迦如来座像
光円寺に安置されている、藤原時代の釈迦如来座像。村内最古の仏像である。
惣谷狂言
鬼狂言、狐つり、万才、鐘引きなど、八曲が伝わる惣谷狂言。村の人々によって演じられます。
毎年1月25日、惣谷の天神社で2曲程度演目を変えながら公開されています。
「鬼狂言」 鬼の呵責ぜめにかかわらず、たじろがない猛将朝日奈に困惑して、地獄へ連れていくのをあきらめる話。
「狐釣狂言」 仕掛けられた罠と知りつつ、たまらず食いついて化けの皮が剥がれる狐の話。
「鐘引狂言」
長崎ヘ商いに下る夫を見送った妻が、早速坊主を引き入れて祝宴に耽り、突然夫が帰宅すると慌てふためいて鐘に坊主を隠すという話。
「かなぼうし狂言」
寺を譲られた小坊主が、ちぐはぐな客あしらいを繰り返す話。
他に「鳥刺狂言」「壺負狂言」「舟こぎ狂言」「万歳」が伝習されています。
篠原踊り(1月25日)
1月25日に天神祭で奉納されます。歌も踊り方も種類が多い。太鼓踊りとして知られています。
阪本踊り(8月15日)
悲しい物語を伝える政吉踊りをはじめ、大文字屋、豊年など二十以上の踊りが伝わっています。